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古典芸能

摂州合邦辻のあらすじ紹介! 六代目織太夫の襲名公演、みどころは?【古典芸能への招待】

 

こんばんは! 管理人の悠木です。
今夜の「古典芸能への招待」では、
八代目竹本綱太夫五十回忌追善と、
豊竹咲甫太夫改め六代目竹本織太夫襲名披露公演として
文楽「摂州合邦辻」の合邦住家の段を放送するそうですね!

 

私自身、この題目は何度か見たことがあり
特に今夜放送される合邦住家の段は
父・合邦、娘・玉手御前の思いのぶつかり合い、
お互いに対する怒りや愛、そして悲しみのこもった
掛け値なしの名場面だと言えます。

 

ぜひ放送でその迫力を感じてもらえればと思っています……!

 

大好きな分野ですのでちょっと熱くなりすぎちゃいましたが、
今夜の放送で見られる場面というのは
「摂州合邦辻」の最後の最後、大盛り上がりの場面だけなのです。

 

歌舞伎・文楽ではよくあることなんですが
とにかく本編がなっっっがいので、
テレビ放送のみならず、通常の公演であっても
ダイジェスト版のようなものであったり、
このように「一番の見どころ」だけを抜き取って上演するんです。

 

なので、今回のように放送だけで楽しもうとすると
いきなり出てきたけど、この人誰なんだ?
という事態が頻発します。

 

そういった混乱を避けるために、放送時にはアナウンサーさんが
丁寧に解説してくださるのですが、
今回はそれでもなお細かい部分が気になった人のために
「摂州合邦辻」全体のあらすじと登場人物をご紹介したいと思います。

 

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登場人物

 

 

出典:歌舞伎演目案内

 

*玉手御前(たまてごぜん)
合邦の娘。高安通俊(たかやすみちとし)の後妻。
元は、河内の大名である高安家の妻に腰元として仕えていた。
高安家の妻・また夫である通俊にも大変気に入られており、
本妻亡き後、通俊たっての望みで後妻として迎えられた。

 

通俊は俊徳丸(しゅんとくまる)、次郎丸(じろうまる)の父なので
実質は俊徳丸、次郎丸の継母にあたる。
しかし、まだ20歳になるかならないか、という年のころであり
義理の子供である俊徳丸とは1つか2つしか年の差がない。

 

*俊徳丸(しゅんとくまる)
本妻(先妻)と通俊との間に生まれた嫡男。
先に生まれたのは次郎丸であったものの、次郎丸は愛人との子だったため
高安家の家督は俊徳丸が継ぐ予定だった。許嫁として浅香姫がいる。

 

*次郎丸(じろうまる)
俊徳丸より先に生まれた兄だが、妾の子だったために
正式な後継者と認められなかった。
そのため、弟である俊徳丸を疎ましく思い、殺害計画を立てていた。

 

*合邦道心(がっぽうどうしん)
玉手御前(本名・お辻)の父。今は出家して隠居してはいるが、
もともと武士だった廉直な気位は健在で、
俊徳丸に道ならぬ恋をし、大恩ある高安家を裏切ったという玉手御前に対し
激しい怒りとくやしさをぶつけ、断罪せんとする。

 

*おとく
玉手御前の母。合邦の妻。
娘に対する情が根強く残っていて、
不義を働いた娘に対して冷たく接する夫・合邦をなだめている。

 

*浅香姫(あさかひめ)
俊徳丸の許嫁で、俊徳丸が玉手御前のたくらみによって
顔の崩れる薬を盛られ、面相が大きく変わってしまったのを見ても
けなげに彼を思い、遠路はるばるついてきたお姫様。

 

物語開始時点から次郎丸に横恋慕されているのもあって
劇中、結構な数の襲撃に遭っているが、
忠実な家来である入平とその妻・また合邦の助けもあって難を逃れている。
クライマックスのシーンで玉手御前にボコボコにされていたのはこの人

 

*入平(いりへい)

浅香姫に長年使えている家臣。
浅香姫のために、浅香姫が恋する俊徳丸の居所を探し当てたり
若い二人を保護したりと、始終保護者的な役回りの人。

 

物語の大筋

 

さきほど紹介した、俊徳丸、次郎丸を中心とした
高安家のお家騒動」が、物語の大きな核となります。

 

結論から言うと、夫である通俊に並々ならぬ恩義と愛情を感じていた
玉手御前が、通俊の子である俊徳丸、次郎丸の命を救いたいと一計を案じたこと。
これが物語のクライマックスで明らかになります。

 

すべては愛する夫である通俊のため。
恩義のある高安家のため、お家の名も、二人の命もすべて守るために
玉手御前ひとりが「悪者」となる計画を実行したこと。
それが物語の結末です。

 

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